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事件記者チャボ!第三巻 第十回

チャボに恋したイシワル婆ちゃん…

一太は、原稿取りに行き、道がわからず交番で聞いていると老婆・畑中トラ(初井言栄)が強盗だ!と言ってかけ込んできた。ところが、交番の巡査は冷たく相手にしようとせず、一太は腹を立てる。一太が食ってかかると警官はトラの強盗騒ぎは狂言で、これが5度目だとはき捨てるように言った。記者クラブヘ戻ってその話をずると、以前にツルもトラの狂言にだまされたと言い出した。そんな時、松岡が一千万円拾ったといって帰ってきた。数日経っても持ち主が現われず、松岡は一緒に見つけたタクシ一運転手と山分けだと喜色満面。鬼丸らは松岡にこっそり借金を申し込む始末。一方、ツルの母親・貴子(加藤治子)は、自分の誕生パ一ティを派手にやりたいと言ってツルと対立、怒って家出をしてしまった。その矢先、トラが再び強盗に入られたと警察にやってきたが相手にされず、一太を頼って記者クラブヘ来た。誰もが全く信用しないが、一太だけはトラの話を半信半疑ながら信じて警察に話をしてやった。そうして、トラに息子たちにも連絡したらと言うと、トラは息子たちは嫌いだという。どう見ても強がりとしか思えないので、一太は息子たちの家を回って面倒を見てやって欲しいと頼み込むが、はかばかしい返事がもらえない。そんな一太にツルもあきれ顔で、相手をしない方がいいとさとすが、一太は今度は信用できると一歩もひかず、強盗事件を一人で調べる。そのトラが一太に盗まれたのは指輪だけではなく、所沢の評価額2000万円の土地の権利書も盗まれたのだとうちあけた。それを聞いた息子たちは急に態度を変え、トラの世話をずるとアパ一トヘやってきた。一太は役所へ調べに行くが先にきていたツルが、そんな話はでっち上げだと言った。調べた結果、トラがいう所沢の土地などどこにもなかった。やはりトラは息子たちに相手にされない寂しさでウソをついたのだった。それでも一太はトラの気持を察し、温かくトラに接するのだったが……。
  • 日本クラウン
  • ジェネオンエンタテインメント
  • 6,300 円
  • 1984-01-14
  • 日本テレビ
  • 新沢浩
  •   水谷 豊/伊藤 蘭/渡辺篤史  藤木 悠/賀原夏子/藤岡琢也