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- あんちゃん第四巻 第15回
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なぜ彼らはジョーハツしたか?
今夜と来週の二回にわけて、松田優作がゲスト出演する。あまり知られていないが主演の水谷と松田は大の親友。しかも、10年来の仲。実は松田が10年前、「太陽にほえろ!」のジーパン刑事でデビューした時、第一回放送分のゲストで犯人役を演じたのが水谷なのだ。その時の共演ですっかり意気投合。以来二人は、それぞれの作品にお互いにゲスト出演してきている。今回は「探偵物語」以来、4年ぶりの共演。今回の松田の役は、水谷扮する一徹のいる、宇佐木町にやって来る不思議な男、という設定。彼が来てから宇佐木町の住人が次々と蒸発、一徹らを驚かすというストーリー。二人とも収録が行われている生田スタジオでは、松田が自分の出番がない時にもスタジオに残り、水谷の芝居を見学、二人で一日中、話し込んでいた。岩男(村田英雄)が蒸発してしまった。しばらくして、山本意三(松田優作)と名乗る男が、信州小諸で岩男に頼まれたという手紙を持ってやって来た。聞くと山本も僧職にある身だという。さらに事情を聞くと、山本は小諸で家に帰ろうかと悩んでいた岩男に、「人生は旅です」と蒸発をそそのかすような事を言ったらしい。一徹(水谷豊)とは何か合いいれない考え方の持ち主のようだ。そんな時、元(寺田農)がクラスで優秀な豆腐屋の息子を高校へ進学させたいので、教育委員会の顧問である一徹に、奨学金を出すよう役場にかけ合ってくれと頼みに来た。だが、役場の米夫(河西健司)はすでに奨学金をもらう10人は決定しているから、追加はできないという。一徹は安楽寺で奨学金制度が作れないかと頼子(淡島干景)に相談した。それを聞いた文太(西山浩司)が何を思ったか、「俺は大学へ行っても無駄だからな」と怒り出した。そこへひょっこり岩男が帰ってきた。数日後、音次(三浦洋−)や一郎(岡本富士太)の父・束吉(桑山正一)、米夫、それに元までが突然、蒸発してしまった。その原因は、どうも山本にあるらしい。一徹とは全く違った僧侶の山本に何か引かれるものを感じた音次たちが相談に出かけて、「日常を脱却することが一番」と言われ、蒸発してしまったらしいのだ。- 日本クラウン
- ジュネオンエンターテインメント
- 6,300 円
- 1983-02-05
- 日本テレビ
- 吉野洋
- 水谷 豊・伊藤 蘭・西山浩司・藤真利子・三浦洋一・寺田農村田英雄・淡島千景