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- 勝海舟前編
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日本よーそろサムライ太平洋を渡る
黒船来航により揺れる日本。これからは蘭学こそが必要だと感じた赤貧の御家人、勝海舟(田村正和)。大目付・大久保忠寛(若林豪)は勝の提出した建白書に目をつけ、日本国海軍の礎となる海軍伝習所行きを命じるのだった。最新鋭戦艦「咸臨丸」を舞台に伝習生達への指導が始まった。世情は安政の大獄などの混乱をきたしていたが、そんな仲、勝を待ち受けていたのは「桜田門外の変」によりすっかり様変わりした日本の姿であった。勝の家にはこの頃から様々な居候が増え、坂本龍馬(梨本謙次郎)も勝に心酔した1人だった。新撰組の池田屋騒動、禁門の変、浪土暗殺など世情は切迫し、幕府は長州征伐を執り行うも惨敗、勝が和議を行う。最早、幕府は虫の息であった。江戸城総攻撃を決めた西郷隆盛(石立鉄男)との事態収拾を命じられた勝(じれより田村亮)は二日に渡って会談、徳川慶喜(津川雅彦)の助命と江戸無血入城を取り決めた。だが抗戦派はこれを納得せず、榎本武揚を中心に江戸を脱走、この中には咸臨丸も含まれていたが、嵐によって清水沖に漂着、政府軍によって攻撃され沈没するのだった。明治の世になり西南戦争が勃発、右大臣・岩倉具視(原田大二郎)は西郷の説得を勝に依頼するが、余りにも横暴な現政府閣僚と西郷の覚悟を知る勝はこれを辞退、もっとも救いたい人間を見殺しにする事となった。そして明治31年、既に老衰の身であった勝は慶喜の明治天皇への拝謁を実現させる。これが幕臣・勝海舟最後の仕事であった。
バップからDVD ・ VHSが発売されています。- バップ
- 6,300 円
- 1990-12-30
- 日本テレビ
- 山下耕作
- 田村正和・田村亮・岸本加世子・田村高廣・草苗光子・南野陽子・高橋恵子・風間杜夫・津川雅彦・上岡龍太郎・野村真美・梨本謙次郎・森繁久彌